御発船祭(式年大祭御船祭諸祭行事)

御発船祭(ごはっせんさい)は、大船津鳥居(大船津:西の一之鳥居)下において執り行われる祭典であり、鹿島神宮式年大祭御船祭における水上渡御の始まりを告げる重要な神事です。祭典では、宮司が祝詞を奏上し、水上渡御の安全と国家の安泰、御祭神・武甕槌大神の御神徳が広く行き渡ることを祈念します。続いて、龍頭を飾った壮麗な御座船へ御神輿が奉遷されると、いよいよ船団は香取市加藤洲へ向けて出航します。息栖神社の先導船を先頭に、九十隻を超える供奉員船が連なる船団は、国内最大級の規模を誇り、御船祭を象徴する壮観な光景を生み出します。船団は約十三キロメートルの河路を進み、香取神宮御迎祭の祭場香取市加藤洲を目指します。古代より続く水路を進む壮大な船列は、かつて「香取の海」と呼ばれた広大な内海の記憶を今に伝える、御船祭最大の見どころの一つです。