御祈祷の種類

鹿島神宮の御祈祷や人生儀礼の参拝などには様々な種類がございます。
以下には祝詞で奏上する祈祷の趣旨について解説を掲載しますので参考にご覧ください。

私的ではない祈願・神様との御神縁に関わるもの

皇室弥栄(こうしついやさか)

初代神武天皇から今上陛下まで続いてきた皇位継承の伝統を重んじ、皇室の末永い弥栄(繁栄)を祈る祈祷です。

国家安泰(こっかあんたい)

国譲りを成就し、我が国の始まりに大きな功績のあった武甕槌大神のご神徳にあやかり、国家の平和と繁栄を祈る祈祷です。

神恩感謝(しんおんかんしゃ)

常日頃の武甕槌大神のご神恩に感謝の心をささげ、今後も深いご神縁を祈る祭典(昇殿参拝)です。

神璽奉祀(しんじほうし)

新たな神棚の屋形を清めて祓い、伊勢の神宮の御札や鹿島神宮の御札(すなわち神璽)を自宅に迎えて家庭祭祀を行うことを神前に奉告します。
※神棚をご持参になられた場合、神前にお供えしお祓いを致します。
※新たに鹿島神宮で取扱いのものをご希望の方は受付にお問い合わせください。

祈願報賽(きがんほうさい)

報賽とは祈願が成就した(願いが叶った)ことの御礼として神前に参拝すること。いわゆる「お礼参り」の参拝です。

 

個人祈願・会社や団体での祈願

家内安全(かないあんぜん)

家族が健康で幸せに過ごせますよう、また家に災い無く子々孫々まで栄えるよう祈る祈祷です。

交通安全(こうつうあんぜん)/新車のお祓い

自動車の運転に際し、事故や故障などの憂き目にあうことが無いよう祈る祈祷です。ご希望の方には車のお祓いをしています。
正月期間は社務都合により1月7日まで車祓いを「休止」しています。1月8日から再開いたします。

商売繁盛(しょうばいはんじょう)

商売を生業とする方の繁盛、繁栄を祈る祈祷です。店舗名称・個人名でも承ります。

企業隆昌(きぎょうりゅうしょう)

企業(法人)の繁栄、事業の成功を祈る祈祷です。事業所の名称を承ります。

工場安全(こうじょうあんぜん)

工場の安全と安定した操業を祈る祈祷です。工場の名称を承ります。

工事安全(こうじあんぜん)

工事の安全と無事に竣工することを祈る祈祷です。ご希望により工事名を併せて読み上げます。

地域安全(ちいきあんぜん)

大字・小字・区など地域の安全を祈る祈祷です。行政区や町会、消防団の方の祈祷なども該当します。

五穀豊穣(ごこくほうじょう)

お米を中心とした五穀(米・麦・キビ・アワ・豆)や野菜果物、その他の栽培作物などの豊作を祈ります。
※“五穀”は時代や地域よって代わることもあります。また、転じて穀物類の総称にも用いられます。

大漁満足(たいりょうまんぞく)

漁船の安全と漁業の繁栄、文字通り大漁を祈る祈祷です。船名を承ります。

船中安全(せんちゅうあんぜん)

船の安全を祈るご祈願です。古来より鹿島の神は船を守護する神と伝わります。船名を承ります。

航海安全(こうかいあんぜん)

長い航海をする船舶の安全を祈る祈祷です。鹿島立ちの故事に由来します。船名を承ります。

 

厄除・方災除

本ページでは令和3年の年回りを掲載しています。

厄除(やくよけ)

今年が「厄年の年回りに当たる方」の祈祷です。詳しくは厄除と人生儀礼についてをご確認ください。※生まれ年をご記入頂きます。

星除(ほしよけ)

本命星(各自が生まれながらにもっている九星術上の星)が艮宮・坤宮に入る年を指します。この年は大きな変化がおこりやすい年と伝わります。※生まれ年をご記入頂きます。

八方除(はっぽうよけ)

本命星(各自が生まれながらにもっている九星術上の星)が中宮に入る年を指します。
この年は「八方ふさがり」の年と伝わります。※生まれ年をご記入頂きます。

方位除(ほういよけ)

転居や旅行など、文字通り行く先の「方角・方位」による災いを防ぐための祈祷です。

 

より良くなることを願って

除災招福(じょさいしょうふく)

鹿島の神の御神徳により災いを祓い退け、幸福を招くという趣旨の祈祷です。
※厄年でない方が「厄除の祈祷」を申し込まれたときは理由を説明して「除災招福」の祈祷に訂正して承ることがございます。

心願成就(しんがんじょうじゅ)

人それぞれの心に誓った祈願が鹿島の神のご加護により円満に成就するよう祈る祈祷です。

開運(かいうん)

御神徳により運が開くようにと願う祈祷です。祝詞では「現世幽世の隔て無き、真の幸を得さしめ給え」と読み上げられます。

健康(けんこう)

今後、長く将来にわたって怪我や病気で体調を崩すことの無いよう、健康を祈る祈祷です。ご本人のほかご家族の代参も承ります。

身体安全(しんたいあんぜん)

新たな境遇、危険を伴う作業への従事、武道やスポーツで身体が安全で健全であることを祈る祈祷です。

病気平癒(びょうきへいゆ)

現在ご病気の方の一日も早い回復を祈る祈祷です。ご本人のほかご家族やご関係者の代参も承ります。

旅行安全(りょこうあんぜん)

「鹿島立ち」の故事が示す通り、古来旅立ちを守護するのが鹿島の神です。旅先の安全を祈る祈祷です。

必勝(ひっしょう)

鹿島の神は古来より勝負の神として広く信仰されてきました。勝負事やスポーツ競技の必勝はこちらをお選びください。
「裁判必勝」などの事例でお申し込みの場合は祝詞が別にありますので必ず受付窓口でお伝えください。

武道必勝(ぶどうひっしょう)

武道の神として知られる鹿島の神。剣道や柔道など武道の必勝のご祈願を承っております。※武道名をお書き添えください。

武道上達(ぶどうじょうたつ)

武道の神として知られる鹿島の神。剣道や柔道など武道の上達のご祈願を承っております。※武道名をお書き添えください。

道場安全(どうじょうあんぜん)

武道の神、道場の守り神として鹿島の神は信仰されています。願主の欄には道場の名称を記入ください。
※お受けになられた御札は道場の神棚へお祀りください。

選挙必勝(せんきょひっしょう)

選挙の当選を祈願する祈祷です。読み上げに誤りがないよう出馬する選挙の名称を記入願います。

競馬必勝(けいばひっしょう)

競走馬の必勝を祈る祈祷です。馬主・騎手をご記入願います。
※ギャンブルとしての必勝祈願ではありません。

学業成就(がくぎょうじょうじゅ)

修学児が勉学に励み勉強の成果が立派に表れて、いずれ世のため人のために力をつくすような人物と成長するよう願います。

合格祈願(ごうかくきがん)

学校受験・就職試験・資格試験などの合格を祈る祈祷です。祝詞内容の確認のため受験内容を承っています。

就職(しゅうしょく)

古来より神社は立身出世を願う場所でもありました。現在の鹿島神宮では就職活動の成就を祈る祈祷を承っています。

良縁成就(りょうえんじょうじゅ)

男女の良き縁(えにし)もたらすよう祈る祈祷です。鹿島の神は武の神である一方で「男女の縁を結ぶ神」としての性格も有しています。

諸良縁成就(しょりょうえんじょうじゅ)

学校や職場など、新環境での「人と人との縁」がよいものであるようにと願う場合はこの「諸良縁成就」をお選びください。

 

結婚や懐妊・出産、このほか人生儀礼の参拝

人生儀礼に該当する年齢は一般に「数え年」を基本としますが、満年齢での参拝も承っております。

本ページでは令和3年の年回りを掲載しています。

結婚奉告祭(けっこんほうこくさい)

晴れて夫婦となったことを鹿島の大神様にご報告する祭典で、祈祷殿で行います。(本殿での神前挙式とは別のものです。)
※例として「法律上の入籍のみで結婚式を挙げなかった。」「別な式場で結婚式を行ったが鹿島の神様に奉告したい。」「遠方で結婚したが生まれ育ったふるさとの神様に奉告したい。」などが該当します。

子宝(こだから)

鹿島の大神様の御神徳にあやかり、子宝に恵まれるよう祈る祈祷です。(ご夫婦のお名前を記入頂きます。)

安産(あんざん)

鹿島神宮の神宝「常陸帯」にあやかり、安産を願う祈祷です。
妊娠5か月目の最初に迎える「戌の日」に安産祈願をする風習がありますが、こだわらず体調の良い日にご参拝の計画をお立て頂いて結構です。

初宮詣(はつみやもうで)/おみやまいり

世に生を受けてから男児は32日目、女児は33日目に氏神様に初参りをします。両親家族は新生児の末永い幸せと健康を祈ります。

初誕生祭(はつたんじょうさい)

お子様が初めての誕生日を無事に迎えたことを祝い、神様に感謝を奉告する神事です。昔は衛生や栄養の状態が悪く、医療も発達していなかったことから、健康に誕生日を迎えられることはとてもありがたいことでした。「一升餅の行事」や「選び取り」を行うのもこの頃です。

七五三(しちごさん)

3歳を髪置(かみおき)、5歳を袴着(はかまぎ)7歳を帯解(おびとき)といい、祝い年を迎えた子供の成長を祝う人生儀礼です。
数え年でお祝いするのが本義ですが、満年齢での参拝も承っております。

十三参り(じゅうさんまいり)

数え年で13歳を迎えた男子・女子が、知恵や福徳を授かる為に神仏に参詣する行事です。若年者の厄年の一つとしてお祓いを受け、知恵を授かるという説もあります。

立志式(りっししき)

かつての「元服」に由来し、数え年での15歳を祝う行事です。将来の決意を誓い自身の成長を神様に奉告します。

成人式(せいじんしき)

20歳を迎え、成人したことを氏神様である鹿島の大神様に奉告する参拝です。成人した社会人としての責任をみつめ、誓いを神前に奉告します

長寿を祝う神事(算賀祭・寿祭)

還暦」「古希」「喜寿」など長寿を祝う祭典「算賀祭・寿祭(などと呼ぶことがある)」は、命の営みを神様に感謝し、年を重ねる喜びや家族や友人を大切に思う心を確認し合う節目の儀礼です。年齢は、数え年、満年齢のいずれで数えてもかまいません。(ただし地域によって様々な習慣があります。)詳しくは厄除と人生儀礼についてをご確認ください。